トップページ → 活動報告 →皆農塾見学
■小麦の製粉をかねて、寄居にある皆農塾を見学に行ってきました。
<寄居の皆農塾見学記>(2005年11月18日<金>)快晴
★塾発足から約20年。たたずまいから約20年以前の農家を思い起こさせる雰囲気のなか、農地を擬人化すれば「捨てる神あれば助ける神あり」の俗諺を思いだした。
★先祖達が多分いろいろな思い込めて守ってきた農地を、時代の波に翻弄されてやむなく農地から離れていく農家の跡継ぎ達。その農地を新しい発想で甦らせようとする人たちの姿の一端を垣間見た気がした。
★農業のあるべき姿への挑戦をしながらの試行錯誤の連続だったのではと思います。自然の中で動植物の共存を考えながら、社会的弱者を包み込んで、出来る限りの自然の循環を繰り返しての農業。それを理解し、収穫された作物を商品経済の社会に取り込んでいった人たちのバックアップが大きな支えでもあると思う。
★自給率の大きなダウンと化学物質による農地汚染は、日本農業の大きな課題として数十年言われ続けている。皆農塾を見学し、そうした問題解決への1つのアプローチを感じた。
★全国各地で取り組んでいるこうした活動を参考に国レベルで大きな発想の転換をしていけば、新しい国づくりができると思えるのだが・・・。 by Matsumoto

昔ながらの足踏み式脱穀機 私たちの麦を、「検査」!
初体験! 唐箕をかける 唐箕をかけて、脱穀 うまくできたかな?
<感想 1>
皆農塾に行けてとても有意義な一日でした。
空や土と同じに澄みわたった生活にふれる事が出来ました。
ありがとうございました。  by Kagawa
皆農塾に羊がいた。 毛は、夏前に刈り取るとのこと。 近くの福祉団体が参加する
<感想 2>
 広い畑の一角で7、8人の男性が里芋を土の中に保存する作業をしていました。別の畑で収穫して車に積んできた里芋を、男たちがリレーで手渡しし、穴の中にいる指導者が、ていねいに並べていきます。
 穴の深さは1.5mほどありました。土中に積み上げた里芋の上から藁をかけ、さらに布団をかけて、土をかぶせて埋めるそうです。「何しろ里芋は寒がりですから」と案内した女性。
 その男性たちは、近くの福祉施設から援農に来ているハンディーのある人たちでした。「この人たちは、すばらしい能力を持っていますよ。何も気を遣う必要はありません」と案内の女性。私たち「一歩の会」でもハンディーのある人を受け入れるのは可能だなと思いました。by Yagura
採卵をさせてもらう 卵はいわゆる「平飼い有精卵」 サトイモのムロへの作業が続く
<感想 3>
 畑の仲間五人で埼玉の寄居という町に出かけました。そこは都心から脱サラした方々がグループで広い農地をかりて農業を営んでいます。そのうちの一軒を訪ねました。
 中心になって切り盛りをしている女性と若い女性たち四人に中学生の男の子のグループです。作物の出荷を午前中に済ませ、午後からは後片付けや、鶏・羊・山羊などの面倒見があり、休む時間も惜しいくらいの忙しさです。そんな訳で訪ねるのも午後にして欲しいということで一時過ぎにたずねました。
広大な大地に作物が比較的雑然と植えられて、見るからに自然農法だと感じました。雑草ものび放題でした。ひとつこれは大切だと思ったことは、動物たちの糞は魅力的でした。鶏糞や羊の糞は作物に欠かせない肥料です。単なる落し物ではありません。特に偶蹄類の糞は完全に消化されて発酵しやすいよい肥料です。
 彼女たちの働きを応援したいですね。頑張れ。しかも楽しみながら。 by Kishi
≪見学記≫ by Matsumoto
★10時30分「アコルデ」店に集合。お茶をご馳走になった後、本日の参加者6人はKさんの車で、一歩の畑に立ち寄ったあと、11時過ぎには東久留米を出発した。花園インターの手前で昼食をとり、皆農塾1時着の時間調整をする。午前中は出荷で忙しいという事もあって、午後1時から5時まで約4時間、塾のこと、畑や羊、鶏の説明を受けた。
★塾長の鈴木恵子さんは抜歯のすぐ後で思うように話が出来ないので、代わって近くで教科書を広げて勉強していたらしい素直でとても感じのいい少年(15歳)が、後で我々に手作りのパンを馳走してくれたそのパンの粉をこねながら塾の事を説明し、質問に答えてくれた。
★ハウスから300メートル程離れた畑に出た。約1町歩の畑は広い。「一歩の畑」の10倍だ。葉物、根菜類などいろいろな種類の野菜類が種類ごとにゆったりした間隔で大きく成長しいた。通路に適当に雑草が生えているのも互いの共存を感じて好ましい。
★広い畑の北側の木立の中に羊小屋と並んで鶏舎がある({数10羽の雌鶏+雄鶏3羽}×3小屋)。地面をつつきながら歩き回っている。雌鳥の数羽が50センチほどの高さの10個程の巣箱で卵を産みに入っている。鶏は他の場所の鶏舎をあわせると約500羽程いるという。
★案内の女性に促されて小屋に入って、Tさんと二人で20個余りの温かさの残る卵を取り出した。鶏たちの生命が続いていく有性卵である。温かさの中に命を感じる。自然体では毎日1羽1個ではなく全体でみると7割くらいの出卵率という。
★羊小屋前の広場には7頭+1頭(種付け用として借用)の羊。収穫し終わったサツマイモの蔓を柵の網越しに投げ入れると競うように食べる。出荷後の白菜の外葉をダンボール3箱案内の女性が持ち込む。羊は雑食で農作業で出るくずものは大体食べるという。糞は畑に撒かれるから自然循環である。刈り取った羊毛は塾で手織りされて実用となっている。
★我々が持ち込んだ25キロの小麦は、皆農塾の「唐箕(とうみ)」を借りて、再度何回かに分けて小さな穀(もみ)ガラなど取り除いた。皆農塾さんに製粉所に製粉依頼をしておく。7対3で「小麦粉」と「麩(ふすま)」になるという。その後GP経由で小麦は届いたとのこと。
★福祉施設から援農に来ていた知的ハンディーのある人たちのサトイモの保存作業を見学した。深さ2メートル・横70センチ。たて4メートル程の穴の底に親イモと一緒に掘り出したサトイモを蓄える。別の畑で彼らが掘り起こしたサトイモを軽トラックで穴近くまで運んでくる。7人ほどでトラックからサトイモを手渡しで穴に運ぶ。手馴れた手つきでスムースに作業をする。途中からその手渡し作業を手伝ってみて、指導者がいて自然の中でこうしてみんなで出来る作業を指導すれば室内での作業とはちがう何かが得られるような気がした。
★醗酵がまだすこし時間が足りないかもといいながらも、少年が私達の帰りの時間を考えて焼いてくれた手製のパンはりんごエキスの入った醗酵菌の風味もあって美味しかった。
★日没から約30分、夕方5時ごろ、貴重な時間を割いて親切に見学させていただいた皆農塾の皆さんに感謝して帰途に着いた。所沢インターの出口、出てからの浦所街道で30分ばかり渋滞に巻き込まれたが、6時50分ごろには無事「アコルデ」到着。
■畑ごよみ by 皆農塾
昨年、麦の種を分けた「くるめ一歩の会」の人たちが今年収穫した麦を持って、訪ねてきた。東京では、粉にする手だてがないとのことで、こちらの製粉所に頼むことにした。彼らもやはり障害者の人たちと一緒に野菜作りなどの活動をしているので福祉会の仲間が収穫してきた里芋の出来ばえと働きに驚いていた。勝は七輪に火をおこし、先日手作りしたばかりのミニドラム缶オーブンを重ねて、パンを焼き、もてなした。大きなドラム缶オーブンは以前NHKのテレビ取材の際、手作りしたもの。先日久々にパンやピザを焼いてみた。その面白さとおいしさに、手軽に使いたくなって、オイル缶を切って、ミニサイズのオーブンを作ってみたのだ。ゆれる炎は、人をひきつける。冬の間のオーブン料理はこれを使って、炎と暖とおいしさを味わおうと思う。
ホーム
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送